ChatGPTやGeminiなどAI(人工知能)はすでに身近な存在になりました。悩みを相談したり、仕事でつかったり、スマートフォンの音声アシスタント、文章生成ツール、自動翻訳、画像生成AIなど、日常の多くで使われるようになりました。しかしながらすべて「特化型AI(Narrow AI)」であり、特定の仕事しかできません。
一方で、 AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能) が今後、社会や生活に大きな変革をもたらすとされています。
✅ AGIとは?
AGIとは、明確に定義されているわけではないようですが、いろいろなことを踏まえると人間と同等、あるいはそれ以上の知的能力を持ち、幅広い分野で学習・理解・推論・創造ができるAI のことです。特定のタスクに限らず、状況に応じて柔軟に判断・行動できる能力を持つ点が特徴です。
例えるなら…
- Narrow AI:将棋が強いAI、文章生成が得意なAIなど「一芸に秀でたAI」
- AGI:初めて出会った問題でも自分で考えて解決できる「万能型AI」
✅ AGIが実現すると、何が可能になる?
- 🧠 創造性:新しい科学理論の発見や芸術作品の創作も可能
- 🔬 研究開発:人間の代わりに新薬や素材の発見を加速
- 🤖 労働代替:プログラミングや経営判断など知的労働をAIが担う
- 📈 経済影響:生産性が爆発的に向上し、世界経済が急成長
- 🌍 社会変革:教育・医療・法律・エネルギーなどの劇的進歩
- ⚠️ リスクも:失業、制御不能リスク、倫理問題など
AGIの実現はもはや夢ではなく、多くの専門家が「10年以内」と予測しています。
AGI実現予測【2025〜2037年】18人の専門家による時系列まとめ
◼️ 2025〜2026年
- イーロン・マスク(xAI創業者):2025年末〜26年
人類より賢いAIが登場。電力供給がカギ。 - ダリオ・アモデイ(Anthropic CEO):2026年以降
ノーベル賞級の強力AIが実現可能。 - 周鴻禕(360セキュリティCEO):2026年以降(1〜2年以内)
AGIは今すぐ来る。
◼️ 2027年前後
- レオポルド・アッシェンブレナー:2027年
AIが研究者・エンジニアの仕事を代替。 - ダニエル・ココタイロ:2027年
AIがAIを開発し、人間は傍観するだけになる。 - 孫正義:2027年以前
導入は個人ではなく企業。ソフトバンクが中核に。 - 金井良太:2027年
テスラ・xAI連合がAGIを達成。
◼️ 2028〜2030年
- 曽根岡侑也:〜2028年
すべての業務で人間より優れたAGIが出現。 - デミス・ハサビス:2028〜2030年
創造性はまだだが、数年で実現可能。 - 松尾豊:2028〜2035年
最短3年、最長10年で到来。 - 李開復:〜2030年
5年以内に90%の仕事を90%の人間よりうまくこなすAI。 - ジェンスン・ファン:2030年以降
難関試験も突破可能なAGIが出現。
◼️ 2030〜2037年
- ジェフリー・ヒントン:2030〜2045年
20年以内に人間を支配するAIが誕生する確率は50%。 - ヤン・ルカン:2034〜2037年
方向性が3〜5年で見え、その後6〜7年でAGI到来。 - 甘利俊一:2035年
AGIに近いものが実用化。ビッグテックと個人研究者が鍵。
✅ AGI時期別まとめ表
予測時期 | 主な人物・企業 |
---|---|
2025〜26年 | イーロン・マスク、ダリオ・アモデイ、周鴻禕 |
2027年前後 | アッシェンブレナー、ココタイロ、孫正義、金井良太 |
2028〜30年 | 曽根岡、ハサビス、松尾、李開復、ファン |
2030〜37年 | ヒントン、ルカン、甘利俊一 |
AGIによってもたらされる社会に起きる主な変化
AGIが誕生すると、いろいろなところで人代わりに仕事をし始めたり、新しい価値観もおそらくは生まれてくることでしょう。
今存在してないものもきっと出てくると思いますし、AGI自体が誕生していない2025年時点で、未来を想像するのは難しいことですが、AGIが登場することでいろいろなニュースや著名人がこうなるのではないかという予想をしてくれていますので、それらを網羅的にまとめると以下のようなことがあるようです。
企業活動
- 知的業務の自動化(会計、マーケティング、研究など)
- 新しい職種:AI監査官、プロンプト設計者、AI教育者など
- 競争の焦点が「人材」から「知能(AGI)」へ
経済活動
- 労働によらない富の創出が可能に
- 一部の企業・国家に富が集中
- ベーシックインカムなど再分配政策が議論される
人々の生活
- 「働く」ことの意味が大きく変わる
- 自動化された学習と生活支援で自由時間が増加
- 価値観の転換:「何のために生きるか」が問われる
ポジティブな未来予測
AGIの出現によって格差が広がり、生活が大きく変わってしまうことが予想されるなか、良いことももちろんあるようです。
- 医療・教育の全人類への提供
- イノベーションが加速し、暮らしが豊かに
- クリエイティブな仕事に集中できる時代
ネガティブな未来予測
- 雇用喪失と大規模な産業転換
- 一部の巨大企業への権力集中
- 制御不能なAIリスクと倫理問題
私たちは何を見直すべきか
AGIの出現によっていろいろな変化があるなか、一般庶民である私のようなタイプの人間にとってみなしていくべきことって何なのでしょうか?
それについても著名人の言葉などかわまとめみると以下のようなことがあります。
仕事:なぜ働くのか?を問い直す
「生活のために働く」という前提が崩れる可能性があります。今後は、創造性・他者への貢献・自分の使命感など、働く目的が変化していきます。
家族:つながりと役割の再定義
家族が「経済的協力体」から「感情・共感の共同体」へ。時間に余裕ができることで、育児・介護・絆の深まりが見直されるでしょう。
教育:暗記や知識から、「問いの力」へ
AIが答えを出す時代に、人間は「何を問うか」「何を選ぶか」が価値になります。教育の軸は、創造力・倫理・対話・価値判断へ移行します。
人生観:存在意義と幸せの定義をアップデート
「何のために生きるのか?」という問いが現実のものに。収入・地位・肩書きではなく、喜び・納得感・他者への影響が人生の指針になるかもしれません。
AGIは未来を選ぶ鏡
AGIの到来は避けられない技術的進化であり、私たちはその波にどう乗るかを問われています。それは単なるテクノロジーの問題ではなく、「人間としてどう生きるか」という哲学的な選択でもあります。自分自身、AGIのある未来にどんな働き方をし、どんな価値観で生きていきたいか、すこしでも想像しておくことが必要な気がしています。